popokichi様
◆参考にした書籍
First Book of Modern Lace Knitting (Dover Knitting, Crochet, Tatting, Lace)
作者: Marianne Kinzel
より
クッションカバーの Three of hearts をエジングにアレンジしました。
デザイン選びのポイント
・どちらかというと、辛口の色合いのため、甘いデザイン
・ハイゲージに合うデザイン
ローゲージで儚げに編むことが多いクンストレースですが、
実用を考えるとハイゲージで編みたい。
変更点
・元は3つのハートが重なって並ぶデザインをハートを1つにしました。
・コーナーのパターンは、自然に見える様に自分で調節しました。
◆工夫した点、苦労した点
<模擬ループの作成>
既成のパターンをそのまま編むのではないこと、クンストレースのゲージが
編まないとわからないこともあって、試し編みの回数が多くなると予想し
模擬ループを作成しました。
40番レース糸を8号レース針で
くさり編み5目、最初のくさり編みに長編み1目
その後、くさり編み5目、先に編んだ長編みの頭に長編み一目を繰り返す。
ほぼ同じサイズのループになりました。
<クンストレースの作り目>
まずは直接ループから2~3目ずつ拾ってみました。
悪くはないのですが見た目があまりキレイではありませんでした。
そこで、クロッシェの目から拾う方法に変更しました。
クンストのゲージ(今回は一辺94目)にあう針(今回は0号レース針)を使い
1段目に1辺あたりのネット編み全体の目数が94目となるように編み、
くさり編みと細編みの頭からクンストの目を拾いました。
この方法の方が目が均等に拾えてキレイに仕上がりました。
<コーナーの編み方>
往復編みのパターンのためコーナー部分のパターンがありません。
クンストレースは考えながら編むことが難しいこともあって
編み図を書いては編むを繰り返して、なんとか角が落ち着きそうな
パターンにたどり着きました。
◆商品についての感想
<エジングハンカチ:EH-14 ブルー>
予めループが作られているため、すぐに編み始めることができて便利です。
今回はクンストレースでしたのでループの数に合わせてネット編みの
くさり編みの目数を配分しました。
クロッシェやタティングの場合、ループ数に1~3程度以上の違いがあると
調節が難しいかなと感じました。提供いただいたハンカチはこの範囲に
納まっていました。
ハンカチ本体のガーゼ生地は、肌触りがなめらかで触り心地が
とても良く使いやすいです。
色も、淡い青がしっかり主張していて品がありきれいです。
他の色もみなきれいですが、もう一段濃い色のものがあっても
良いかなと感じます。
<金票40番:col.801 白>
クンストレースは、糸が固すぎると目が詰まりすぎ、
柔らかすぎるとズルズルと目が伸びがちです。
金票は適度な張があってすごく編みやすいです。
編み目も揃いワンランク上の編みあがりになりました。
今回はハイゲージにしたかったこともあり畳針のような
1.75mmの金属針を使いましたが糸割れもせず、捻じれもなく
編んでいるときのストレスが全くありませんでした。
糸の艶が美しいためか、仕上げ後の編み地が単に真っ白というのではなく
奥行きを感じます。レースに微かな陰影が生まれより美しく見えます。
最後に、モニターに選定いただきありがとうございます。
興味のあったエジングハンカチを試す機会を得ることができました。
想像より難しかったのですが、デザインをアレンジして形にするまで
楽しく進めることができました。